空調機に残留するフロンの処理/廃棄時にはフロン回収のチェックが必要
長年使用した機器の老朽化に伴い、事務所の空調設備の更新をすることは必ずあります。その時に、古い空調設備についてどのように処理をされていますでしょうか?更新時に撤去するケースもありますが、一方、古い設備を残しているというケースも時々見受けられます。この空調設備の処分について、考えなくてはいけないのがフロンの処理です。
空調設備は金属でできており、スクラップ屋で資源として買い取られるケースがあります。しかし、そのスクラップ屋では引き取り条件としてフロンの回収を証明する書類を求めてきます。実際に、古い空調設備を撤去する際にフロンのことを考えずに撤去し、結果として高度な処理工程を要する廃棄物として扱わざるを得ないというケースも聞かれます。そのような事象について、考えていきたいと思います。
なぜフロンが室外機に残ってしまうのか?
近年、環境保護の観点からフロン類の取り扱いは非常に厳しくなっており、適切な手順を踏まないと、思わぬトラブルや法令違反に巻き込まれるリスクがあります。フロンと一言で言ってもその種類は多岐にわたりますが、主に地球温暖化の観点から排出・漏洩を厳しく規制されています。特に古い空調に用いられているフロンにはオゾン層を破壊する性質もあり、地球環境の悪化に大きく影響します。
空調設備の大半にフロンは用いられています。冷風・温風を作るために室外機で得た熱エネルギーを室内機に移動させるための冷媒としてフロンが用いられています。つまり、空調とフロンは切り離せない関係にあります。
そのような身近にある有害物質だからこそ、処理は適切に行わなければいけません。「エアコンを交換したのだから、当然、工事業者が古いエアコンのフロンも抜いてくれているはず」と思うかもしれません。しかし、「フロン排出抑制法」においては、機器の所有者自身にフロン回収の手配をする法的義務があります。現場のリアルな声を聞くと、適切な回収依頼や書面の交付が行われなかった結果、工事業者がフロンを室外機に残したまま放置していくケースも聞かれます。これは難しいテーマですが、管理者側のコンプライアンス違反にも発展しかねません。
スクラップ業者は「引取証明書」がないと受け入れない
エアコンの室外機などは鉄や銅などの有用な金属の塊であるため、かつてはそのまま持ち込めば買い取ってくれるケースもありました。しかし、今となっては金属スクラップ業者の多くは法令遵守を非常に重視しています。
スクラップ業者は、持ち込まれたエアコン機器に対して、適法にフロンが回収された証拠である「引取証明書の写し」の提示を厳しく求めます。万が一、フロンが残ったままの機器を解体し、大気中にフロンを放出させてしまった場合、業者自身にも罰則が科せられるためです。
そのため、証明書がない機器は、入り口で「受け入れ不可」とされることもあります。適法にフロンを抜き取ったという公式な証拠がなければ、資源品としての処分がスタートできないのが現代の常識といえます。
業務用冷蔵庫や冷凍庫でも頻発する同様のトラブル
この問題は、事務所などの空調に限った話ではありません。飲食店や食品を扱う事務所、倉庫などで使用されている「業務用冷蔵庫」や「業務用冷凍ショーケース」などでも同じような事案が聞かれます。
これらの機器も、冷媒としてフロンを使用しているものが大半です。店舗の改装などで不要になった業務用冷蔵庫を廃棄しようとした際、フロン処理の状況を聞かれ、慌てて手配をするという場面もあります。業務用機器を処分する際は、空調であれ冷蔵庫であれ、「フロンの適切な処理」が絶対条件であることを知っておかなければなりません。
当社であれば、適法なフロン回収からの一括処理も対応可能
当社では、そのような事案においても対応が可能です。フロン処理状況がわからない場合は、回収業者の調整から撤去、処理、そして各種証明書の発行までを一貫して対応し、お客様のコンプライアンス遵守をサポートいたします。
また、フロン回収後の設備は有価で売却することも可能です。それらの売却額を総費用から減額することで、適正かつコストを抑えた対応を行っています。自社において、残置されている設備がある場合は、先ずはお気軽にご相談ください。
新しい設備を導入して使わなくなった空調機や冷蔵庫・冷凍機を、そのまま残置しているケースは特に注意が必要です。処理業者側も、フロンが適切に回収処理されている証拠がないと罰則に問われることとなるため、安易に引き取ることができないといった点も挙げられます。更に、フロンを回収すべきであるにもかかわらず、そのまま残置している業者様も見受けられるという実情もあります。まずは皆様に、使用しない機器や廃棄する機器に対するフロン回収の実施有無について管理をいただきたいと思います。ご不明な点や、具体的なフロン回収の流れなどにつきましては、当社にてサポートが可能です。ご不安な点はお気軽にご相談いただけますと幸いです。


