《処理困難物》破棄方法がわからない液体状の廃棄物の処理について
「これはどのように廃棄すべきか」と悩む廃棄物が、時々現れることはありませんか。
固形状のもので、その組成がわかればすぐに相談をしてみようという流れになりますが、液体状の廃棄物の場合、どの廃棄物処理業者に依頼をすればよいか分からず苦慮する場面も多いかと思います。特に、今まで処理した実績がないと、委託する業者をゼロから探さなけばならず、それを理由に先延ばしにしてしまっているというケースもあるのかと思います。
今回は、処理に困る液体状の廃棄物の処理というテーマで、どのような流れで処理を進めていけばよいか、ご説明してきます。
例えばこのようなもの、皆様の倉庫にありませんか?
倉庫の片隅に、どう処理すればよいか分からず、そのままになっている液体状の廃棄物はありませんか?
・使い残しの塗料が入ったままの缶
・少量ずつ溜まってしまったペンキやシンナー
・成分がよく分からない古い薬品
このようなもののご相談を当社でも多くいただきます。
処理方法を誤るとこのようなリスクがあります
・含有物質によっては、土壌・河川・地下水汚染につながる懸念
(特に合成樹脂や顔料、添加剤などは自然分解されにくいものが多い)
・油性塗料やシンナーなどの溶剤は引火性が高く、自然発火の懸念
(保管方法も適切にしないと、揮発した溶剤の蒸気に静電気や火花が引火し、爆発的な火災に至ることもある)
・塗料に含まれるシンナーなどの揮発性有機化合物(VOC)は、大気中に放出されると大気汚染の懸念
液体状の廃棄物の場合、その組成分が何かがわからないというのが大きな課題です。その為、処理依頼をどのようにすればよいかわからないという相談も多くいただきます。
ACPグループにおいては、以下のように処理を進めていきます
当社では、液体状の廃棄物の中間処理はできませんが、皆様のお持ちの廃棄物の組成を踏まえて最適な処理会社・処理方法のご提案から、中間処理会社までの運搬を行うことができます。その先の中間処理会社で処理をすることになります。
また、前述の通り、その廃棄物の組成が重要となる為、以下の流れでご提案をさせて頂くことになります。
対象物の確認
その廃棄物の製品の情報をお教えいただきます。SDSがある場合は、一緒にご提示ください。
当社より中間処理会社に相談
当社より、処理ができるであろうと思われる中間処理会社に上記を踏まえて相談をします。その上で、処理単価の情報を共有していただきます。
お見積りのご提示
上記を踏まえて、お見積りをご提出いたします。お見積りには、当社による運搬・中間処理会社における処理費用が含まれた形でご提示いたします。
ご契約・回収・処理
上記にご納得いただければ、ご契約・回収処理と進みます。
液体状の廃棄物は、その組成によって処理方法が異なり、対応できる中間処理会社も変わります。上記のような流れを取りますので、通常の廃棄物回収と比較してご相談から回収までの時間を要することとなります。処理をご希望の際はお早目の相談をお願い申し上げます。

現場では「担当者が変わり、成分不明の薬品が残ってしまった」「少量でどこに頼めば良いか分からず、数年間放置している」といったご相談を本当によくお受けします。
特に液体の薬品は、廃棄物処理法に基づき、その性質に応じた適切な処理が厳しく求められます。製品名や写真など、わずかな手掛かりからでも私たちが調査をお手伝いし、法令を遵守した安全かつ最適な処理方法をご提案しますので、まずはお気軽にご相談ください。